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本の感想:ADHDと診断されたので「発達障害の自分の育てかた」という本を読んでみた

 

現在、私はあるゲームアプリ開発会社でPGとして仕事をしています。仕事の内容は、プランナーの要望をシステムに落とし込んだり(DB設計、PG設計など)、ソースコードの管理(Gitの管理)、機能実装の一部を外注さんに依頼です。

 

ソースコードを書くことは楽しいが、仕様の確認、計画を立てる、PG同士のコミュニケーションなど、一人で作業する機会が少なくなってから、ミスが多発しストレスが溜まりやすくなった。

 

ミスの多発が3年以上しても改善されなかった。もしかしたら発達障害では?

そこで診断することにしまいた。その結果、ADHDとアスペルガーを併発している発達障害だと診断されました。

 

どうすれば仕事ができるようになるのか?

ヒントになったのが岩本友規 著「発達障害の自分の育てかた」という本です。

 

作者も発達障害の当事者です。本には、作者がどのような苦労をして天職をみつけたのか書いてあり、大変参考になりました。

 

私が仕事で苦労していること

計画を立てる仕事になると、頭の中がフリーズしてどこから手をつけて良いか分からなくなる。特に、同僚とコラボする仕事は大の苦手です。その結果、ミスが多発して計画がずれてばかりです。

 

発達障害の人は、管理、調整業務など優先順位をつける必要がある仕事が苦手と言われるが、私もまさにその通りだった。

ストレスが溜まると、5分前に話したことでも忘れたり、理解力が極端に落ちてしまいます。

 

 

苦労している点をあげてみるとこのような形になります

・話しを理解できない

・相手が考えていることを理解できない

・好きなことは、どっぷりハマることができるが、嫌いなことは全くやろうとしない

・物事を進めるにあたってツメが甘くて仕上げるのが困難だった

 

 

一人で黙々と進める仕事以外は、実は苦手分野になり、成果が出ないことがほとんどだったのです。

 

本の中で気になった3つのこと

 

先ほど書いたとおり、仕事はストレスばかりです。

そんななかで本を読んで3つのことが気になりました。

 

 

ADHDにありがちな先延ばしについて

 

本には、ピア-ズ・スティ-ル教授による「先延ばしの研究」について書いてありました。

 

モチベーションの方程式

x= (期待×価値)/(衝動性×遅れ)

 

衝動性・・・ADHDの特性の一つである衝動的に行動することによる損。5分ほどで終わる仕事に達成感を感じ、大事な仕事があっても衝動的に優先度を変えてしまう。

 

 

私が体験した「衝動的に行動することによる損」は、メールやメッセージが来たらすぐに反応して「これやらなければ」と思いこみ、大事な仕事をしていても条件反射的にやってしまいます。結果的に大事な仕事が遅れてしまうのです。

 

遅れについての体験は、人とのコミュニケーションです。コミュケーションが嫌いなので話しかけることをためらい、仕事が進まなくなります。その結果、どうしたらよいかわからないという悪循環になり仕事が遅れてしまいます。

 

 

xが大きいほど、行動のモチベーションが高い状態になります。

モチベーションが高いほど仕事の成果が出やすくなります。

 

先延ばしを防ぐには、期待と価値が高い仕事をやるしかない。

 

本を読んで感じたことは、私の場合は、(仕事そのものに)価値があったとしても、これ実現できるの?という確信がないため、モチベーションがわかないのかもしれません。

 

 

モチベーションをどのようにあげていくか?今後の課題になります。

 

 

周りに人がいると気になって集中できない

 

作者は、アスペルガーの特性があります。周囲に人がいると精神が休まらないそうです。

 

私も同じです。周りに人がいると落ち着かないです。

 

その理由は、常に「またクレームの呼び出しか~、何を話したら良い?」みたいな形で常に警戒モードになっているため仕事に集中できていないようです。

 

誰かが休んで周りに人がいない状態の方が仕事が進むことがあるのです。

 

つまり、一人で没頭できる仕事であれば落ち着いて仕事がし易いことがわかりました。

 

 

天職を見つけるには

天職とは、好きなこと、かつ、得意なことが活かせる仕事のことです。

天職は、完全に浸り、精力的に集中している感覚になるフロー状態で業務を進められることが必須になります。

 

フロー状態になると時間の感覚をわすれ、「いつの間にか仕事が終わっている」という状態になります。

 

私の場合は、プログラミングを楽しくやっているときが集中できるときです。おそらくそのときにフロー状態になっていると考えられます。

 

その理由は、書いたプログラムを実行すればすぐに結果を確認できるため、モチベーションが上がりやすいのかもしれません。

 

作者も天職を見つけることこそが、発達障害の人が成功しやすいと言っています。

 

 

私にとっての天職(フロー状態) の条件は、

・一人で黙々と作業ができる

・好きなことであること

・何をしたらよいか明確にわかっていること

・結果がすぐに分かること

 

「結果がすぐに分かること」とは、プログラムを例に取ると、書いたソースコードをコンパイルすると実行結果がすぐにわかることです。

 

 

上記4つの条件がすべて合えばフロー状態になり、本来の力を発揮できると信じています。

 

 

 

まとめ

発達障害の人が仕事で成功するには天職を見つけることであることが分かりました。

本には、天職の見つけ方が書いてあり参考になりました。

 

本を読んだ結果、天職を探すことにしました。

 

そのためには、何が好きで、どんなときにフロー状態になるのか、さらに深掘りして

いきたいと思います。

 

何が好きなのか、そして何故没頭できたのか、考えるようにする。

 

 

発達障害の就業支援している施設

追記

発達障害の就業支援をしているところがあることがわかった。

株式会社イノベイジが運営している「ニューロワークス」というものだ。

 

 

 

就職活動のサポートだけでなく、PCスキルや対人能力など就職に必要な知識やスキルも学べとのこと。

特にADHDにありがちなタスク管理能力やスケジュールの立て方についても訓練があるのは良い。

 

就業支援を受けるということは、お金の心配(そもそも仕事に就ける状態ではないので・・・)が発生するものです。利用料金について調べて見ると、収入がなくても多くの方が無料(自己負担なし)または(前年度の所得に応じて)低料金で利用でき、交通費の助成、ランチ支給制度まであるとのことです。

 

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※ニューロワークスで行うブレインフィットネスプログラムは医師の診断・治療に代わるものではありません。
基本的な脳と体の健康増進プログラムであり、障害自体の治療でないことにご注意ください。
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