■この記事を読むとわかること
・仕事の会話はマルチタスクであることがわかる
・仕事の会話の対処方法がわかる
私は、数ヶ月前に発達障害(ADHDとASD)の診断を受けた。
上司からの指示通りに仕事ができることが少なく、毎日、疲れている状態だ。
メモを取っても指示内容を理解できていなかったり、「あれなんだったけ?」になることがほとんどだ。
そんな中、仕事の会話(業務指示)は実はマルチタスクだったことに気付いた。
体験談
私の日常はこんな感じ
上司からこんな感じに指示される:
今日は、まずAさんと連絡を取って○○を決めてくれ。
それが終わったら、Bさんに連絡して○○を決める。
さらに・・・。
と長いときは、20分くらい話しをする。
大体、3分くらいで疲れ出す。
さらに疲れてくると、メモを取ることすら忘れてしまう。
その結果、正しく仕事ができなくなってしまうのだ。
上司からは「こんなこともできないのかよ~」と言われる毎日です。
さらに悪いことに、私の立場は、リーダー職になるので、上司だけでなく他の部署、後輩と(最も嫌いな)調整系の業務まで入る。
ADHDは、記憶メモリーがただでさえ少ないのに、いろんなところから差し込みが入るので脳使用率は常に100%で余裕が無い状態だ。
関係者から「いい加減にしてください」と言われる始末である。
会話はマルチタスクどころかトリプルタスクだった
仕事の指示は、「会話を聞く」「理解する」「メモを取る」のトリプルタスクだ。
そう思うのは、私だけか?
図にするとこんな感じだ
会話を聞きながら、理解して、忘れないうちにメモを取る。
理解している最中に、話しが進んでしまう。
さらに、「あっやばい、忘れる、メモらなければ!」
とやっていると、指示内容があやふやになる。さらに、メモを見返しても何が書いてあるのかわからなくなっているのだ。
その結果、頭の中は混乱して、話した内容をわすれてしまうのだ。
さらに最悪なのは、指示を受けているときに他の人が話したり、誰かが独り言しだすと、無意識のうちにそっちが気になり集中できなくなる。
だったら、シングルタスク化すれば良いじゃんと思い「会話を聞く」だけに集中しようとする。今度は、言われたことを1分以内に忘れてしまうのだ。5分間話しが続いたら、最初の4分間は覚えていないのだ。
ADHDの私にとって、仕事の口答指示はつらいものだった。
さらに、ASD(アスペルガー)の合併症でもあるのでチーム業務は疲労ばかりである。
これでは、頼みの綱であるストラテラの効果もないのと同じ。
電話でも同じ事
新入社員の頃から、電話応対を満足にできたことはなかった。
相手の名前をメモっているときに、相手が用件を話し出すと、名前をすっかり忘れしまう。
電話も「メモる」「理解す」「話を聞く」というマルチタスクになりがちだ。
特に、聞き取りにくい声だと、疲れます。
会話を聞く工夫
会話を聞く工夫はこんな感じ。
自分がメモを取っているときは、相手に止まって頂く
フリーランスのカウンセリングに行ったときの話し。スタッフの話を聞きやすく、理解もし易かった。
何故なんだろうか?
スタッフは、以下のことをしていたようだ。
スタッフが心がけていたこと:
・話しをゆっくりする(少なくともうちの上司よりは)
・自分がメモっている間は、話しを止めていた。
・難しい言葉を使わない
・話しを一気に続けようとせず、間をおいていた。
つまり、私は「聞く」「理解する」「メモる」という動作が同時に発生せず、シングルタスクのようになり、その結果、話しを聞きやすかったと思います。
もし、早く話す人がいたら、メモ中は話を進めないようにする、ゆっくり話しをして頂くようにお願いしてみてはいかがでしょうか?
会話を録音しておく(メモ代わり)
「メモる」という動作がなくなる分、指示内容を理解する方に集中できる。
ただし、「思い出す」という動作でもう一度聞かないと行けないので、仕事のスピードが求められるものには向かないと言えます。
会話を録音するときは、相手に許可を取ったが良いでしょう。中には、声を録音されるのをいやがる人がいるためです。
文字に起こしてもらう
口答では理解できない指示内容を文字にしてもらうと内容がわかりやすくなることがあります。「聞く」「メモる」という動作の必要が無いので「理解する」というシングルタスクで動けます。内容を忘れてしまっても依頼内容を確認するだけです。依頼者に聞きなおすという労力から開放されます。
最近は、チャットワーク、スカイプ、メールなどのコミュニケーションツールがあるので、それを使って頂くのもありです。
まとめ
ADHDは、悪いことばかりかというとそうでもない。
好きなことになると何時間でも集中できます。
私の場合は、プログラミングが好きなので、一日中プログラミングをしていても疲れていることが少ないです。人間関係の浪費がない分、ストレスを感じなくなるようです。
もし、職場の会話で悩んでいるならば、思い切って働く環境を変えてみるのもありかもしれません。できれば、人と関わることが少ない仕事を選んだ方が良い。
一例としては、クラウドソーシングのクラウドワークス。
クラウドワークスは、基本的に担当者と1対1で仕事を進めることになる(PG業務の場合)ので、ADHDの傾向がある人に良いかもしれません。